かさぶた

さよならしたはずのかさぶたが

再び赤くなりだした

呼ばれた声を無下にして

柔らかさを捨ててみた

並んだ行列を抜けてみて

人を横目に跳んでみた

降りたくなったら降りてみて

時刻表を破ってみた

はやくて

かるくて

やさしくて

陽の下にできる影

求める季節が来るから

この心にある影もいつか

君の役に立つって

さよならしたはずのかさぶたが

再び赤くなりだしたのは

君の傷に共鳴して

震えているから

過去の傷は癒えないけれど

君の元に行って

はやくかるくやさしく、かさぶたにしてあげる